フーテンのあるるかんの特撮三昧の備忘録

日常と特撮について語るブログです。

美しき終劇仮面ライダーギーツの最終回ここからがハイライトと言える出来でした。

願い続ければ想いや願いや夢は叶う。一見偽善的にも聞こえるキレイ事じゃないかと言われる向きもあるかもしれませんが・・・。今回の仮面ライダーギーツに関して言えばこの結末とテーマは概ね正解であったと思うのです。

 

美しく、きれいで希望にあふれたこの物語の締めくくり方に至る過程をこの一年間のギーツの物語の歩みが人間ドラマとしてはかなりどろどろとしたライダー同士によるデザイアグランプリのゲームにおける骨肉の争う部分も多くあったと思います。

 

 

これは2002年の仮面ライダー龍騎から端を発したライダーバトル要素を踏襲し、令和の時代においてこういったギスギスしたドロドロ展開は描きにくくなっている現状で物語の結末を締めくくる意味合いでも、願い続けるということを主題とすることで希望や明るい未来を示唆するという点でも絶望の未来から来た未来人の運営やオーディエンスからの脱却と乗り越える障壁としてこの終わり方は素晴らしかったと思うのです。

 

 

今は表現の自由や過度の自主規制、コンプライアンスなど色々と制限を受ける世知辛い世の中において様々な現実からの投影や暗喩を含みつつ、その制限に立ちむかい挑戦し続けた結果が本日の最終回の終わり方を迎えたのだと思います。

 

平成から仮面ライダーはいわゆるアクションパートのみならずドラマパートの拡充を行った結果人間ドラマの強化が図られてきました。

 

今回の終わり方で令和シリーズに似通った点も散見されましたが、そこを拾い上げるより新しい時代に挑戦し続けたこの結末をまずは称賛したいと思います。

 

次週からは新たなる仮面ライダー「ガチャード」が物語を紡ぐでしょう。そこにまた新たな挑戦を見れると嬉しいところですね。